1変数の論理関数は展開定理(資料3)により、つぎのように展開される。
式(1)は加法標準形でもあるので、定義域のが自由に変化したと きに値域の真理値がそれに対応して変化する論理関数の一般形式を表している ことになる。
の真理値を0か1に固定して、そのようになる条件を求めることにすれ ば、論理代数方程式となる。
ここでは、数学の世界のと違ってを考えることにする。これは が真である(成立する)ための条件を求めるからである。
そこで式(1)から一元論理代数方程式の一般形を次のように考えることする。
この式(2)を一元論理代数方程式として解くことにする。
最初に式(2)を次のように略記する。
これをについて、解くとつぎのようになる。
この式(5)を一元論理代数方程式の一般解とする。
方程式の解に使われた新しい論理記号 は、 下に示すように同値であることを表す。 は同値命題 と呼ばれ、「とが同値である(Equivalent)」と読む。 ここでは、数学の等号と同じように考えて、「とが同じである」と 言ってもよい。
論理記号は1年次の教科書「コンピュータ概論」の「論理」(p.202
p.204)を参照すること。
一元論理代数方程式の詳細については3年次の教科書「コンピュータ・システム」の「一元論理代数方程式」(p.109)を参照すること。