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アプリケーションの作成

Linuxのユーザ空間で動作させるアプリケーションを作成する。

処理内容としては、基本動作を確認するために、実装したreadメソッド を呼び出し、チェッカー(スイッチ & LEDテストボード)の入力スイッチから 1バイトのディジタル値を取得し16進数と10進数で表示する。

次頁のコードを記述し、dio_app.cというソースファイルにする。


\begin{boxedminipage}{\textwidth}
\begin{verbatim}...

最初にソースファイルのdio_app.cを次のようにコンパイルする。

     # make dio_app

コンパイルでエラーが出なければ、実行可能イメージとしてのdio_appア プリケーションが生成されているので、念のためlsコマンドで確かめる こと。

チェッカー(スイッチ&LEDテストボード)につぎのように12Vを供給する。

直流安定化電源の \fbox{POWER}をONにして、12Vに設定する。

直流安定化電源の \fbox{OUTPUT}をONにする。

チェッカーの入力スイッチ1から8までを使って、任意のディジタルデータを設定 する。
例えば、スイッチ2とスイッチ4をONにして、次のように

     # ./dio_app

を実行すれば、

     [dio_open] ga Yobareta.
     [dio_read] ga Yobareta.
     read data = A h
     read data = 10 d
     [dio_release] ga Yobareta.

と表示されるはずである。

失敗したばあいは、デバイスドライバ(dio_drv.c)が誤っていないか、アプ リケーション(dio_app.c)が誤っていないか、デバイスノード(/dev/pci2726c)が消えていないか、あるいは、実験装置の電気的接続が不良で ないかなどを総合的に考えること。



MANOME Yoichi 平成19年1月6日