カーネル空間にドライバが格納されたので、次にユーザ空間側からシステムコー ルを利用して、このデバイスドライバを呼び出すことにする。
write
をユーザ空間側から呼び出すときの書式は、次の通りである。
ssize_t write(int fd, const void *buff, size_t count); |
各引数(パラメータ)は次のような意味を持つ。
fd
は、書き込みを行なうデバイスのファイルデスクリプタを指定する。
buff
は、書き込むデータを格納する変数へのポインタを指定する。
count
は、書き込むデータサイズをバイト単位で指定する。
戻り値(返り値)は、正常終了したばあいは、読み込んだバイト数を返す。
エラーのばあいは-1が返され、errno
に指定の値が格納される。
write
システムコールの基本概念をつかむためには、前回の配布資料を
参照にすること。