カーネル空間にドライバが格納されたので、次にユーザ空間側からシステムコー ルを利用して、このデバイスドライバを呼び出すことにする。
readをユーザ空間側から呼び出すときの書式は、次の通りである。
各引数(パラメータ)は次のような意味を持つ。
fdは、読み込みを行なうデバイスのファイルデスクリプタを指定する。
buffは、読み込んだデータを格納する変数へのポインタを指定する。
countは、読み込むデータサイズをバイト単位で指定する。
戻り値(返り値)は、正常終了したばあいは、読み込んだバイト数を返す。
エラーのばあいは-1が返され、errnoに指定の値が格納される。
readシステムコールはユーザ空間側の関数であるが、通常のC言語の本
で説明される機会が少ないので、配布資料を参考にすること。