実験(9)までのデバイスドライバでは、システムコールのreadとwriteは
データの入出力をバイト単位で処理していた。その次の実験(10)では、
dio_read関数とdio_write関数を書き直すことにより、ビット単
位でもデータの入出力が行なえることを確認した。
標準的なデバイスドライバでは、1ビット単位でランダムにデータ操作やデバイ
スの制御をおこなうような機能を実現するばあいには、一般にioctlシス
テムコールを使う。
今回の実験では、dio_read関数とdio_write関数にはバイト単位 の入出力処理を行わせ、ビット単位での入出力を処理するためには、新たに dio_ioctl関数を実装することで対処することにする。